命を守る頼もしいシステム
各務原市消防署の救急車の現場到着までの時間は、通報から約6.7分。
全国平均は約8分なので結構速いです。
現在の各務原市の消防指令センターのシステムだと、通報を受けてから出動に要する時間は約1分40秒。
出動までの流れは、
- 通報を覚知
- 予告指令(出動に最適な支署・分署に準備をさせる)
- 電話の聞き取りで症状と場所を特定
- 本指令(出動)
今回導入が決まった新らしい高機能消防指令システム導入後は、
- 通報覚知と同時にシステムが場所特定
- 電話で症状などを聞き取り
- 本指令(出動)
となり、約40秒に短縮できるそうです。
心肺停止してから脳などに後遺症が残るかどうかの境目は4分だといわれています。
4分以内に到着することは困難なので、救急車到着までにAEDなどを使った緊急処置は必要です。
しかしながら、1分を争う事態での1分短縮は大きいと思います。
この新らしい高機能消防指令システムの導入に約3.3億円かかります。
この内、防衛省からの補助金で約2億まかないます。
近隣の消防署と比較してみると、
各務原市 | 可茂消防 | 中濃消防 | 多治見消防 | 土岐市消防 | |
人口 | 15万人 | 23万人 | 11.6万人 | 11.6万人 | 6.2万人 |
面積 | 88k㎡ | 834k㎡ | 590k㎡ | 91k㎡ | 116k㎡ |
消防署数 | 7 | 12 | 8 | 3 | 2 |
導入金額 | 3.3億円 | 4.4億円 | 3.2億円 | 2.6億円 | 2.2億円 |
人口や消防署数のほか、消防車や救急車の台数もまちまちなので、単純比較はできませんが、もっと詳細を考慮すると金額的には妥当な線だと思います。
また、上記表にあるように、近隣の消防署に比べ、各務原市は人口・面積の割に消防署数が多いです。
これによって、現場到着までの時間も短縮され、他の市町より早く救急車が来るわけです。
これも安全なまち各務原の一面です。