県防災航空隊と市消防署の合同訓練

4月25日に岐阜県防災航空隊と各務原市消防署の合同訓練を視察しました。

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1.合同訓練状況
市勤労青少年運動場にて実施された県防災航空隊と市消防署による合同訓練に立ち会った。山岳火災を想定し、市消防署所有の10tタンク車により防災ヘリの消化バケットに給水し、ヘリが離陸、消火活動する訓練であった。川などの水源が近くにない場合に有効な連携訓練である。

2.県防災航空隊の概要
【組織】
本年4月に組織再編が行われ、所属部署名が変更になった県防災航空センターは、センター長のもと以下の体制で対応を行っている。

防災航空隊組織

① 管理班:1名
② 運行隊:若鮎Ⅲを運航。
県操縦士:3名。うち1名が運航隊長(航空管理監)
県整備士:3名。うち1名が運航副隊長。整備士は県警地域課の併任。
③ 消防航空隊:県内消防本部から派遣(3年任期)。本年度、各務原市からは1年目。
④ 委託運航班:若鮎Ⅰを運航。操縦士2名、整備士1名、運行管理1名。民間委託で運用(セントラルヘリコプターサービス(株))

【勤務体制】
365日体制。運行時間は8時30分~(緊急時は日の出から日没まで)

【年度別緊急運行状況】

活動区分 H21 H22 H23 H24 H25
火災防御 20(1) 14(2) 12(0) 12(1) 19(0)
捜索救助 40(3) 56(5)  57(3) 46(1) 69(3)
緊急搬送 98(1) 123(1) 42(2) 31(0) 45(2)
災害応急 2(0)  3(0) 1(0) 1(0)  0(0)
広域・相互応援  2(0) 18(0) 5(0) 8(0) 7(0)
合計  162(5) 214(8) 117(5) 98(2)  140(5)

※()内は各務原市内の件数

『所 見』
県で2台の防災ヘリコプターを所有することにより、常時出動態勢を維持できている。これは他県に例がないようであり心強いと感じた。
運用方法も、若鮎Ⅲが県の自主運航なのに対し、若鮎Ⅰは民間委託運航となっており、これも独特の運用方法である。
防災ヘリコプターとはいえ、緊急搬送の運航利用が多かったが、H23からドクターヘリの運航が開始され、その後そのような利用回数は減ってきていることが見受けられる。
今回の県・市の合同訓練は、連携の確認・経験のための有意義な訓練であった。山火事の経験を持つ当市にとって、非常時に備えたこのような訓練は今後も定期的に行う必要性を感じた。

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