各務原市福祉の里を視察しました

4月25日に民生消防常任委員会で各務原市の複合福祉施設「福祉の里」を視察しました。

福祉の里は、各務原市社会福祉事業団に指定管理委託されています。今回はその指定管理者を訪ねての視察となります。

1.福祉の里施設概要について
① 指定管理者の概要
社会福祉法人各務原市社会福祉事業団
平成8年10月1日設立。各務原市の目的である「夢と安らぎのある明るい健康福祉都市」実現のため、ふれあいと支えあいの精神に満ちた心豊かな社会福祉の実現を目指し、ノーマライゼーションの理念のもと、障がいのある人々の福祉を推進し、共に暮らす地域社会の実現を目指して設立された。
現在、福祉の里のほか、虹の家、友愛の家、稲田園の事業運営を行っている。

② 事業内容
この施設は、障がい者の通所施設(あすなろ・ぽぷら)、障がい児の通園施設(つくし・たんぽぽ・さくら)、老人デイサービスセンター(こぶし)、そして支援センター(機能回復訓練室、会議室、アリーナなど)からなっており、また、障がい者相談支援センター「どんぐり」では、障がいのある方やその家族からの相談受付や福祉サービス利用の支援を行う複合福祉施設である。

2.施設内の各事業所視察
①児童発達支援センターたんぽぽ
肢体不自由児の通園施設。保育を中心とした総合的療育を行い、保護者の子育てへの不安の軽減に努める。運動発達に支援が必要な就学前の乳幼児(0~6歳)を対象にしている。定員20名であるが、現在21名の利用者がいる。職員は施設長(つくしと兼務)のほか、保育士、児童指導員、看護師など8名体制。

②生活介護事業あすなろ
生活介護施設。障がいのある方が、作業、創作活動などを通して地域の中で自立し、日常・社会生活を営むことができるように必要な支援をする施設。市町村から介護給付費の支給を受ける方(障害程度区分3以上、50歳以上は区分2以上)を対象としている。定員40名であるが、現在45名の利用者がいる。職員は管理者2名のほか、生活支援員など10名体制。

③ 児童発達支援事業さくら
児童デイサービス施設。ことばや社会性の発達が気がかりな幼児に対し、ニーズの応じた個別的な指導を行い、社会生活への適応を促している。また保護者の子育てへの不安や悩みが軽減されるよう支援し、幼稚園、小学校などと連携を図っている。定員32名/1日のところ、利用者登録は約100名である。職員は管理者1名のほか、保育士、児童指導員など7名体制。

④ 生活介護事業・地域活動支援センター事業ぽぷら
生活介護・地域活動支援センター。常時介護を必要とする方や一定の支援が必要な方に対して、食事および排泄の介護、創作的活動、社会適応訓練などの機会を提供している。市町村から介護給付費の支給を受ける方(障害程度区分3以上、50歳以上は区分2以上)を対象としている。定員は生活介護が20名/1日、地域活動支援センターが10名/1日のところ、利用登録は現在33名である。職員は管理者2名のほか、生活支援員など4名、看護師1名体制。

⑤相談支援センターどんぐり
障がい者相談支援センター。障害者自立支援法に基づく指定計画相談支援事業を行う。市内に住む障がい者やその家族を支援する相談機関として、相談者の意思を尊重しながら、相談内容に応じた福祉サービスの紹介や生活全般の支援を行っている。

『所 見』
何れの施設も定員に対し、利用者はほぼ満員の状態であり、必要十分運営状況にあると見受けられる。「ぽぷら」や「あすなろ」はリフト付きバス2台を市内に循環送迎させているが、ほぼ需要を満たしているとのこと。また、職員に勤務状況を聞くと、法で定められた職員数で対応しているが、人員が少し不足ぎみに感じることがあるとのこと。職員の努力により円滑な業務運営がなされている。

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