JAぎふ管内視察レポート
今朝7時よりJAぎふの皆さんとともに、管内視察を行った。
早朝の視察だったので、農家のみなさんの納品の現場に立ち会うこともできました。
農家の皆さんが、自分で値段をつけて納品します。5時半の段階で売れ残ったものは、納品された方が引き上げ、翌朝にはまた、新しいものが納品されるようです。
思ったより多くの品目がありました。
各務原にも同じような施設で「なばなの里」がありますが、ここまでの品数はないな・・・うらやましい。
次に訪問したのは、岐阜市北部にあるサラダホウレン草の水耕栽培の施設、エバーグリーンさん。
栽培面積は816㎡で、総事業費は3,159万円。半分近くが県と市からの補助で行われています。
水耕栽培の作物は、虫や病気が少なく、農薬がほとんど使われていないので、これからの農業スタイルなんでしょうね。
機械化が進んだ施設で、農園というより工場ですね。
総事業費は3億4千万円ほど。半分くらいが国の補助金で、県、市から1,600万円づつの補助、残りが自己資金だそうです。
多くの投資をされた施設ですが、リーマンショック以来、納入単価が安く、採算割れの状況だそうです。
先ほどのホウレン草施設もそうですが、JAが施設を保有し、農業者はリースで借りて運営するそうです。
これは、まず、農地は農家でないと買ったり、借りたりできないことになっていることにあります。
脱サラで始められた経営者だそうで、このスタイルで運営されているそうです。
しかし、バンダ(洋ラン)って初めて知りましたが、紫のきれいな色ですね。日本のランにはこの色はないそうです。
つい先日、8億円かけて、改修オープンし、昨日初出荷したばかりだそうです。
下の写真の左にある黄緑のボックスは、柿の外見や糖度を瞬時に選別するAIQビジョンという装置。
岐阜の「〇糸柿」のブランド化を進めるよう、さらに基準の高い、一定した品質の提供をするために採用したそうです。
でも、機械が進んでも、最終的には「人の力」でチェックすることがメインだそうで、コンベアの左右には人が並んで、作業されるようです。
次に訪問したのは、岐阜いちご研修施設。
新たにいちご農業を始める若い方々の研修施設。14か月の実施研修を受けて、皆さん独立して農業を始められていってます。
岐阜県の園芸農業は、平成3年をピークに減少しています。高齢化・後継者不足が要因。
「新規の方に農業を!」という、農家育成の試みです。
平成20年からこれまで、11名のいちご農家が誕生したそうです。
主にニンジンやサトイモなど、出荷前に冷やすそうです。このことで、流通時なども鮮度が保たれるそうで、このような工程があること、また施設があること、知りませんでした・・・
最後に訪問したのは、先ほど訪問した研修施設を卒業し、地元各務原でいちご農家を始められている、長縄誠さんのいちご農園。
20アールの作付面積で、約4,000万円の初期投資が必要とのこと。
10アール当たり540万円/年の水揚げが期待できるそうですが、残るのは3割ほどだそうで、もう少し儲かるように流通を始めとした仕組みを考えないと・・・と正直思いました。
実は、長縄さんの弟さんも、現在先ほどの研修施設に通っておられ、来年には一緒にいちご栽培を手掛けられるそうです。
若い力に期待します!