東日本震災に出動した消防士の声
議員勉強会として東日本大震災に救助などの支援出動から帰ってこられた各務原消防署の署員から話を聞いた。
初めにビデオを拝見した。
津波が押し寄せる前に波は引くそうだが、その引潮から第一波〜第四波までを収めたものであった。
津波が押し寄せ、防波堤を決壊しようとしているのに、それに気づかないのか、海岸沿いをかなりの車が走っていた。
そのまま津波に飲み込まれていく場面は、目をふさぎたくなった。
また、あっという間に流されていく家々の映像を拝見したときは、それらの家の中には、きっと残されている方もいるだろうと思うと、只々、なぜっ?!と繰り返したくなる。
その後、数枚の写真を見せながら解説をしていただいたが、途中、説明者の署員は泣き出してしまわれた。
ヘリで屋上から救出する際、「下にいる身内も…」といわれても、それができずに帰らざるを得ないこともあったそうだ。
海に浮かぶご遺体の写真も拝見した。ご遺体を発見した地点の座標を自衛隊に知らせることも任務だったそうだ。
ヘリは毎回、花巻空港から出動したそうですが、現場まで往復2時間かかり、実際の捜索や救出の活動は30分しかできないそうだ。
幾度と、辛く、悔しい思いをされながらも、震災現場で職務を果たしてこられた方々は、全国にたくさんいらっしゃる。