救急車をタクシー代わりに・・・!?

以前、民生消防常任委員会にて署員より説明のあった救急車による病院への搬送の内訳に疑問があった。
重症が約1割、軽症が約6割という報告だったので、残りの3割は・・・?と疑問が起きる。
答えは「不搬送」と「タクシー代わり」なのだが、
このうちタクシー代わりに使っている悪質な人はどのくらいいるのか?
その前に、この内訳の中の振り分けについて。
病院に搬送して、入院する場合が重症、入院しない場合が軽症の件数にカウントされます。
通報があって、救急車がかけつけたが、症状が治まったり、本人が拒否されたりして、病院に搬送しなかった場合が不搬送にカウントされます。
「ちょっとしたことで、いちいち救急車呼ぶなよ」って思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、現場でバタンと倒れられたり、幼児がひきつけを起こしたりしたら、もしも!って思いますから、救急車呼んでも当然だと思います。
また、消防署員も、通報が入れば、出動しないといけない使命があります。
現場に到着して、病院に搬送するまでもないかな・・・と感じても、消防署員は医者じゃありませんので、わずかな重要な症状を見逃すかもしれません。
よって、基本的に病院に搬送をします。
やっぱり、問題視すべきは、悪質常用者。
さて、委員会後、消防署もタクシー代わりの使用者の割合を把握しようと、調査が行われました。
結果は、ほんの数件で、良識というか常識ある市民が多くてホッとしました。
また、悪質な常用者もいるようですが、警察などと連携して、病院でなく警察署に搬送したりすることもあるようです。
消防法(44条)でも、虚偽の通報をした場合は、30万円以下の罰金か拘留という罰則ももうけられています。
以前、ツイッターでこの話題をツイートしたとき、有料にすべきという意見も寄せられました。
その時は確かに・・・と思いました。
国でも有料化についての研究をしているようです。
しかしながら、有識者の中でも、賛否両論のようです。
私は、その内容を聞いて、やっぱり有料に踏み切るのは時期尚早と思いました。
その理由は・・・
そもそも無料サービスとは、利用者(市民)の良識や善意がベースにあって成り立っているという大原則があります。
そのような善意ある市民が少なくなってくると、有料にせざるを得ないでしょうが、
そこまで、社会は疲弊していないです。
また、有料にすると、タクシー代わりに使う人が減るか?というと、むしろ増える可能性もあります。
「お金払えば、きてもらえるの?」って考え方が生まれる可能性があるからだそうです。
都会ではタクシー代わりの方がもう少し多いようですが、当市はそこまでありませんでした。
田舎で、良識ある市民が多いのかな・・・結構なことだと思います。

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